バカとニートは使いよう

好きなことを好きなだけ文字にしちゃうよ。

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ゴキブリを素足で踏んだ

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20170512152338

僕が大学生の頃は早寝早起きという概念が具現化したかのような生活を送っていたんだけど、最近の僕は日付が変わる前に寝ることができなくて困っている。

眠くならないし、やりたいことがいっぱいあるし。
「やることやってから遊ぼう」精神はいいとして、夜も遅いのに無理やり遊ぼうとするのがよくないんだな。

モンハンは罪深いぜ。

先日のフットサルの筋肉痛がまったく引く気配がないのは、歳のせいではなく夜遅く寝るせいだと思っている。

今年の目標に早寝早起きを掲げていることだし、明日からはちゃんと早く寝よう…と決意したのは、僕がまだただのニートだった時の話である。

その日の悲劇は、丑三つ時のちょっと前に起きた。

灯りが消えて真っ暗になった廊下を手探りで歩いていく。
僕はその時お風呂に入ろうと脱衣所に向かっているところだった。

脱衣所のドアノブに手をかけて引こうとしたとき、一歩踏み出した僕の足元から不穏な音がする。

プチッ

すぐ横にあった電気を点けて、恐る恐る足を上げてみた僕は

素足でゴキブリを踏んだ

うわあああああああああああああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああああああ
(その時の僕の心境を想像しながらしばらくお付き合いください)

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああああああああああ

あああああ

足の裏に残るプラスチックを踏んだときのような感触…。
廊下に響いた小気味いい音がいつまでも耳に残り続けている…。
全身を支配していた筋肉痛も忘れ、マックロクロスケを捕まえたメイちゃんを3倍速にしたかのような股上げ運動でそこかしこを跳ね回り、絨毯のふさっとした感触にあらぬ想像をしてバク宙をする(失敗して頭打った)

僕は知った。
生命の危機に瀕したとき、人は痛みを感じなくなるものなのだと。

なめくじみたいな動きしかできないほど痛かったはずの筋肉痛は完全に消えていた…。
(翌日になるとやっぱり痛い)

さて、みなさんお気づきの通り、この段階では何一つ解決していない。

ああ、そうさ!

戦いはこれからなのだ。

人生最大の葛藤

人生の岐路というものは誰にだってあるものだ。

中学受験高校受験大学受験…就職活動。
一般的に世の中が選択を迫ってくるのは、この類の分かりやすい試練だろう。

僕はその時、運命に選択を迫られていた。

ブロガーとして…ゴキブリの写真を撮るか、否か。

入社する企業を選ぶ時の葛藤を遥かに凌駕していた。

ああ、ネタになるとも!
写真を撮ればネタになるだろうさ!

どんなひねくれ者が「嘘乙www」って言ってきても「このGをお前の目に入れてやろうか!」と言えば、黄門様だってホームシックになるだろう!

ゴキブリが大人しく記念撮影に応じてくれるかもわからないし、そもそもカメラロールにゴキブリを入れておくなんて、夜中いつの間にか呪いの画像フォルダができているよりも気持ち悪いわ。

それでも僕は、ニートとして人としてブロガーとして、さらなる高みを目指すためにカメラアプリに震える指を置いた。

モザイクかけてるけど閲覧注意

散々悩んだ末、僕はGを写真に収めてしまった…。

なので、皆さんお待ちかね…ニートが踏みつぶしてしまったG写真を超絶モザイクで公開しようと思う。

心の準備はいい?

あ、この写真ね、iPhoneで撮ったからPCに入れると画像サイズ大きいわけですよ。
そんで僕の使ってる加工ソフトって元サイズのままドアップで開かれるわけね。

しかもガタがきてるパソコンだからすぐ画面固まっちゃうんだけどさ…

お察しの通り、Gドアップ状態で画面固まって泣きそうだったよね。

ここに貼るのはモザイクありの低画質小サイズのGだから大丈夫だと思う。

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お分かりいただけただろうか…。

いや、分からない方がいいんだけどね。

さて問題は、いかにしてこいつを処理するのかである。

僕は武器を用意した

というわけで、Gを処理するために僕は武器を用意した。

やけにでかすぎる紙袋である。
元々はワインか何かを入れていたはずの紙袋だけど、Gの飛翔能力とか諸々を考えてこのサイズになった。

洗剤は万が一Gが死んでいなかったときの保険。

これで勝つる!!

ニートvsゴキブリ

このとき、スマホのライトを付けていたことをすっかり忘れていて、足元にできた紙袋の影が動くのを見てモンハンの緊急回避みたいな普段絶対やらない動きで床に飛び込んだ。
本当に筋肉痛が消えていたんだよ…。

何はともあれ、決戦の時は来た。

僕は紙袋の底側を持って、口の方をゴキブリに近づけていく。
このとき長い袋にしておいてよかったと心底思った。

先で軽く押してみるのだが、なかなか紙袋に入らない。

どうしてだ?

そう思って横からのぞき見ながら紙袋を近づけていくと…。

カサッ

避けやがった

こいつ…動くぞ!

衝撃の事実を受け入れられない僕はダッシュで廊下を抜けて外に転がり出た。

その日は天気が良かった。
夜空には無数の星が広がっていて、このあまりにも大きな惑星で自分がどれだけちっぽけな存在なのかを思い知るには十分だった。

仏の心を獲得し悟りを開いた僕は、完全にニートの上位存在として覚醒していた。
世界広しと言えどもニートの数はそれほど多くなく、さらにその中でも素足でゴキブリを踏んだニートは僕くらいなものであろう。

言わば選ばれしニートになってしまった僕には、やらなければいけない使命があるのだ。

戦場に戻った僕はもう迷わなかった。

袋をガッとすべらせてゴキブリを袋の縁に追い込み、もがくゴキブリをテレキネシスで袋の奥に放り込む。
袋の中に洗剤をぶちまけた後は、ガムテープで厳重梱包し、すぐさま密閉(密閉と言い張る)してしまう。

勝利を確信した。

玄関のドアを開けて、目下の問題と共に思いっきり外に放り投げる。

これで使命は果たした。
あとは頑張ってくれ、明日の自分。

――完――

ニートのあとがき

間違いなく人生最大級のトラウマになりました。

僕が素足でゴキブリを踏んだニートです。
たぶんニートの中でも特別のクズ野郎になりました。

泣きそうです。

あと、これを最後まで読んだ奇特なあなたに!

ゴキブリを踏んでしまう呪いをかけておいたからなっ!